人間に限らず動植物も全て細胞の塊とも言えますが、体内の中で細胞を成長させ分裂増殖し、個別の役割を担当する細胞であり、また分化可能な細胞のことを幹細胞といいます。

幹細胞を培養する際に使用された上清液です。幹細胞を培養中に分泌された、細胞の受容体に結びつき活性させるさまざまな生理活性物質（サイトカイン）や皮膚組織に必要不可欠な細胞外タンパク質を豊富に含んでいます。

ヒトの臍帯（へその緒）から抽出した間葉系幹細胞を培養した上清液です。他の幹細胞培養液に比べ、理想的な肌のコンディションに必要なサイトカイン、成長因子が数多く含まれています。代表的な成長因子としてはEGF、IGF、TGF、FGFなどでそれぞれ細胞の賦活に関与しています。

整肌成分としてのチカラ

化粧品成分としての配合目的は、整肌です。人の肌サイクルは28日間といわれ、毎日少しずつ生まれ変わり、旧い表皮は角質化して垢となって剥がれ落ちます。これをターンオーバーといいますが、年齢を重ねると代謝が悪くなり、ターンオーバーの日数も乱れがちになります。すると、角質化した肌は剥がれ落ちにくくなり、堆積し、シミやシワなどのいわゆる年齢肌トラブルとなって表れるのです。サイタイ幹細胞エキス*¹はそういった乱れたターンオーバーを正常化させるはたらきをもち、表皮環境を整えてくれます。保湿力もあり、潤いを与え、ハリを保つなどの役割をもちます。

何故、多くの幹細胞があるうちでサイタイ（臍帯）由来が良いのか？

①幹細胞としての潜在能力の高さ

母体で卵子から幾重となく細胞分裂を重ね、赤ちゃんを育て上げる力をもつエネルギーは、実は、臍帯を介して行われます。つまり、細胞の再生力や各組織間、細胞間の調整に関して、非常に高い調整バランス力と、絶妙な再生能力を持ち合わせるため、臍帯由来は、パラクライン効果※を最大限に生かせる力を持っていることが証明されています。

※パラクライン効果：サイトカインが細胞間の情報を伝達し、周囲の細胞の増殖や分化、炎症の調節、組織化の改善などを促す様々なはたらきのこと。

②希少性の高さ

多くの幹細胞培養液のなかでも臍帯由来は希少性が高く、特に国産の臍帯由来幹細胞培養液は国内で流通している幹細胞培養液では約１％といわれています。希少性の高さは市場での価値に比例し、他の幹細胞化粧品と差別化をはかることができます。

アゼランが取り扱う臍帯幹細胞の上清液は原液に近い高純度！

幹細胞エキスを原料として、化粧品に転用するには常時品質が安定し、成分および効果に常温でもなんら変化がない状態を求められます。アゼランは、可能な限り純度の高いピュアな状態でお使いいただけるよう、長年の製造ノウハウからサイタイ幹細胞の培養上清液を100％のフリーズドライ、つまり粉末状態にしてご提供いたしております。1.5ｍLの100％原液をフリーズドライして粉末にしたものを、10ｍLの美容溶解液で溶かして使用していただきます。

フリーズドライ（凍結真空乾燥）とは？

食品業界で話題となっているフリーズドライ、様々なメディアで取り上げられているので耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。フリーズドライ、つまり真空中で凍結した状態のまま水分を蒸発させることで、食品内の水分を極力なくし常温での長期保存が可能になります。

この技術を化粧品に応用することで、従来の化粧品では考えられなかった品質クオリティーをご提供できるようになりました。

前項でも述べましたが、従来の化粧品原料は品質の安定感を保つ必要があり、余分な成分を混ぜた状態で使われてきました。しかしながら、このフリーズドライ技術を使えば、防腐剤やエタノールなどの成分を無添加にでき、かつ最も新鮮なかたちでご家庭でご使用いただくことができます。

この製法には、原形がそのまま保持され色や味などの変化が起こりにくいという特徴があります。さらに氷の結晶部分が微細な空洞として残るので、水分を加えると、この微細な空洞に水分が浸み込み、水に戻した場合の復元性・再現性が良いなどたくさんのメリットがあります。成分によって効率よく凍結させる温度帯や時間を見つけ出すのが難しいため、国産サイタイ幹細胞エキス*¹への応用が進んでいませんでしたが、アゼランは独自のノウハウと経験を活かし、難易度の高い国産サイタイ幹細胞エキス*¹のフリーズドライ加工を可能にいたしました。

安心・安全・新鮮　それがフリーズドライです。

*¹ヒトサイタイ間葉幹細胞順化培養液（保湿成分）　*²年齢に応じたスキンケア